看護師特定行為研修 ーPICCのOSCE試験で大失敗。その理由と解決策ー

特定行為

こんにちは、おばナースです。

突然ですが、おばナースは今年、「看護師特定行為研修」を受けています。

孤独に見続けてきたe‐ラーニング受講も終了し、
ついに2024年9月3日、
デブリとPICC挿入のOSCE試験が終了しました🎉

研修前半の山場が、やっと終わったという感じです。

OSCE試験終わって嬉しいのですが、
おばナース、
PICC挿入の試験で大失敗してしまいました😭😭😭
(4記事目も、また失敗談かい💦)

後にも先にもOSCE試験で、あんなにダメダメな結果を残してしまうのは、
全国的に考えても、おばナースだけではないかと思ってしまうほど😞

これからPICCのOSCE試験受ける人は、これ読めば、自信持てるかも💪🏻

ということで記事にしてみました。

特定行為看護師とは

まずは、特定行為看護師とは。
(ご存じの方は、先に進んで下さい)

特定行為の種類としては、21区分38行為あって、
自分が選択した項目の研修を修了すれば、
診療の補助として、
医者の指示を待たなくても、手順書に沿って、
その医療行為が出来るようになる。
というものです。

特定行為の項目については、厚労省のホームページ↑が間違いないと思うで参考にしてください。

特定行為の手順書とは

「手順書」って何?
と思った方もいるかもしれないので、簡単に説明します。

  • 特定行為の対象となる患者の条件
  • 看護師に診療の補助を行わせる患者の病状の範囲
  • 診療の補助内容
  • 特定行為を行う時に確認すべき事項
  • 特定行為を行う時に確認すべき事項に逸脱があった場合に追加して確認すべき項目
  • 医師へ連絡が必要となった場合の連絡体制
  • 特定行為を行った後の医師に対する報告方法

これらが記載されたものになります。

医師が必ず診察していることが条件であり、
その上で手順書の範囲である患者に、
特定行為研修修了看護師は、特定行為を行うことが出来るようになります。

特定行為研修の流れ

2023年7月頃:院内選考の書類提出と面接
2023年9月頃:院内選考の結果発表
2023年11月末:特定行為研修共通科目のe‐ラーニング受講が開始
2024年5~7月:毎月2~4日の全体研修
2024年7月~:特定行為研修選択項目のe‐ラーニング受講が開始
2024年8月:ポスター作成・OSCE試験に向けて練習
2024年9月:OSCE試験
2024年9~12月:特定行為研修臨地実習期間

おばナースの勤務する病院は、特定行為の研修施設になっています。
この流れは、当院でのものになるので、
看護協会を利用したり、他の研修施設とは流れが異なるかもしれません。
正確な流れについては、ご自身の研修施設の流れを確認してください。

OSCE試験とは

OSCE試験とは、
医学・歯学教育において、臨床実習前後の学生評価のための共用試験の中で、
臨床技能・態度を評価する客観的臨床能力試験として実施されるもの。
とあります。

看護学校でも、技術演習がいろんな項目であったと思います。
それの、医師の技術バージョンって感じです。

OSCE試験で大失敗(PICC)

おばナースはどんくさいんですよ…。
若手の時も、ルート確保とか採血とか苦手だったなぁ。
コツを掴むまでに時間がかかるタイプなの。

で、今回の試験で久しぶりにそんな自分を思い出すことに😞

練習では、まずまず出来ていたのに、何度も何度も練習したのに…。

1つ目の失敗は、
必要物品にメインのPICCキットを忘れました💦

台に並べられている物品の中から、必要なものを揃える時間が5分あります。

全部揃ったと思ったおばナースが、
「準備できました。」と言うと、
タイムキーパーが、
「後1分ありますけど、いいですか?」と。

『あっ、何か忘れているんだ!』
と思って再度確認。
忘れていたのは、まさかのPICCキットでした。

おばナースは、一体何の試験を受けようとしてたのやら😅

ちなみに、準備物品間違ったら不合格になります…。
あっぶねーっ💀💦

2つ目の失敗は、
清潔エプロンを着用するとき、
介助者に渡す札のどこを持てばよいか分からなかった。


と言うのも(言い訳ですが言わせて💦)
練習の時は、使いまわしの物品だったので、
本来新品の清潔エプロンに付いている札は、
取れて無くなっていました。

だから、本番で初めて新品のエプロンを着用することになり、
広げ方も、札の扱い方もよく分からない状態に。

普段自分が介助に付く時は、医師が渡してくれる札を、
特に意識せず受け取っていたけれど、
自分が渡す側になると、

『自分はどこを持つの?介助者にどこをもってもらうんだぁ💦』

という状態に陥ったのです。

さらに、自分が清潔エプロンを着用した後に、
(OSCE試験では)
エプロン着用の前に、自分で綿球の蓋開けて、消毒液入れて
患者の腕を消毒してから清潔エプロン着用するんだった…。
と、3つ目の失敗に気づいたのです。

『だめだー💦もう、逃げ出したい😰 』

そんなことを内心思いつつも、
介助者役の人に指示を出し、
とりあえず、その場を清潔操作することに成功。

やっとのことで、手技に到達✨

しかし、安心するのも束の間。
ここから、4つ目、5つ目の失敗をしてしまいます😞

エコー下で血管確認して、穿刺針刺して、
内筒抜いて逆血あるの確認したまではOK。

しかしなぜか、
外筒から挿入したガイドワイヤーが、血管内に出てこない!!!!

『あれ?あれ??
 ガイドワイヤー進むのに、なんで血管内に出てこないのー😭😭😭』


押しても引いても出てこないガイドワイヤー。

何も言わずに見ている面接官と看護部のお偉いさん。

何とも言えない、冷ややかな空気の中、
どれくらいの時間、ガイドワイヤーと格闘したか分からない。

『もう、ダメだ。諦めよう…。』

おばナースは自ら

「すみません。もう1度穿刺させてください。」

と仕切り直すことにしました。

気を取り直して、再度穿刺!

しかし、今度は何度穿刺しても血管に入らない…。

『お願いだから入ってー💦』

もう、焦りまくって、何回刺したか分からない😢

やっとの思いで血管に穿刺針を入れることに成功し、ガイドワイヤーも通った。

でも、実技の時間は30分!

『時間がない!!!!』

残り時間が気になって、急いだのが仇になってしまった。

カテーテルをガイドワイヤーに沿わせて血管内に挿入するとき、

ガイドワイヤーが上大静脈から抜けてしまったのです。

気付いた時には、もはや手遅れ…。

ガイドワイヤーが抜けてしまったから、
カテーテルを上大静脈に到達させることが出来ず。

なんとタイムアップ…。

おばナースのPICCの実技は終わってしまいました😞

口頭質問

OSCE試験は実技の後に、口頭質問の時間があります。
救済処置的な意味合いもあるようです。

そこで、残りの手順の口頭説明と他にも何点か質問されました。
(もう、内容なんて覚えていない)
それには答えることができました😮‍💨

これで、おばナースのPICCのOSCE試験は全て終了し、一旦別室で待機となりました。

OSCE試験の結果

今年は、おばナース以外にもう1人PICCを受ける人がいたので、
その人の試験が終わるのを待ち、2人揃って講評を聞くことになっていました。

おばナースがメインで言われたのは、
清潔操作の甘さと、技術向上のため練習を積むようにとのこと。
(そりゃ、そーだ💦)

そして、チェックリストと点数が書かれた用紙を渡されたのですが、

なんと!

25点満点中24点で合格…。

『え?嘘やん??25点中24点はないやろ??』

うーん、複雑な気持ち😟

全然、嬉しくもないし
やっと終わったという安堵感もない。

むしろ、『もう1回試験させてくれー!』って感じです。

試験官をしていたPICCの先輩看護師が、講評の後に声かけてくれましたが、
泣きそうになってしまいました。

『悔しい…😣
 そして、あんなに沢山教えてくれたのに、こんな結果で申し訳ない😢
 何で、よりによって本番で出来ないの??
 おばナースのアホー!』


そんな想いでいっぱいになりながら、
涙をこらえるおばナースでした。

ちなみに、もう一人の人は、緊張もなく、スムーズに出来たとのこと。

その人と比べられいるのが嫌でもわかる。

この時、おばナースは新人時代を思い出していました。
同期は元介護職だったこともあり、介護的な技術は最初から完璧。
おばナースは、全然ダメダメ。
しょんぼりしているおばナースは、
先輩から、「経験積めば出来るようになるから!」と慰められた日がありました。

先輩は優しさで慰めてくれたと分かっていたけど、
その優しさが余計に『何で自分は出来ないんだろう…。』
悔しく惨めな気持ちになってしまったのです。

看護師になって11年目にして、
またもや、その気持ちを味わう日が来るなんて…。

デブリのOSCE試験

PICCの試験に打ちのめされて、自信を完全に喪失したおばナース。
しかし、同じ日の午後にデブリの試験もありました。

落ち込んでばかりもいられない!

『あんな失態以上のことは起きないわ!』

と、若干開き直り気味に気持ちを切り替え挑みました。

デブリの試験は、豚足を使用します🐷
褥瘡と見立ててマジックでマーキング+その周囲に予め切り込みを入れているものが用意されており、
切り込み部からマーキングされている箇所全てを切り取ります。

必要物品も少なく、技術的にも簡単です。
(実際に患者さんに実施するときは、簡単ではないです。豚足は出血もしないし、痛みの訴えもないから簡単なだけ)

デブリは、技術もさることながら、それ以上に知識を求められます。

出血傾向は何で確認するか。
正常組織と壊死組織の見分け方。

止血方法 

などなど。

それらを自分で説明してから、
なぜこの場所からデブリを開始するのかを伝えて実技を開始します。

良い意味で開き直れたのが良かったのか、
午前のPICCとは違い、スムーズに進みこちらは問題なくクリアしました😊

ガイドワイヤーが出てこなかった理由

OSCE試験の翌日、日勤扱いで研修時間をもらっていたので
ひたすらPICC挿入の練習しました。

そこで気付いたおばナースの技術の弱点

なぜ、血管に入ったはずのガイドワイヤーが出てこなかったか??

それは、

おばナースは、ガイドワイヤーを挿入する際、
若干ですが外筒を押し込んでいるようなのです。

そのため、外筒が血管を貫き、ガイドワイヤーが出てこない
という現象が起きている。

何度も、何度も練習して、
何でガイドワイヤー出てこないか考えまくって辿り着いた結論です。

これに気付くまでは、
ガイドワイヤー入れる時に、外筒が抜けているのかな?
と考えていました。

しかし、実際は押し込みか!

これに気付けたことは、おばナースにとっては大きな一歩です。

患者さんに実施するときには、
外筒を押し込まないようにするよう意識することが出来ます😊

そして、自分の弱点を知ることが出来て、
今後の臨地実習に対して少し自信が持てました。

弱点を知っていれば、気を付ければいいのだから

OSCE試験で失敗しなければ、
気付かなかったことだと思います。

練習用のお人形だから何度も穿刺して試すことが出来たけど、
実際の患者さんに、そんなことは出来ない。

だから、OSCE試験失敗してよかったのかもしれません。

そして、それに気付くまで穿刺部ボロボロになるまで付き合ってくれた、
練習用のお人形さん、本当にありがとう😘

まとめ

どんなに練習したとしても、実際にやったことのない技術を、
多くの人に見られながら実施しなくてはいけないOSCE試験。

さらに合否がかかっていると思うと、
緊張するなという方が無理です。

どんなに練習しても緊張すると思います。

でも、この試験は、

落とすことが目的ではなく、
ちゃんと手順や患者さんへの態度・声かけが分かっているのか?

ということを確認することが目的の試験のように思いました。
(実際に、お人形や豚足に声掛けしながら実施したし)

技術が追い付かないことは、試験官達も分かっていると思いますし。

だから、これからOSCE試験に挑む人達、
肩の力抜いて頑張ってください。

こんなダメダメな試験内容だったおばナースも合格してますから。(笑)

で、失敗したところや講評で受けたことを振り返って、
今後に役立てていきましょう。

では、また次回!

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